中野スプリング株式会社

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リーフスプリング

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リーフスプリングとは

サスペンションのパーツで車体を上下だけでなく、多方向に支える重要な役割を果たしています。板状のばねを重ね合わす構造で、板厚・枚数を最適化する事で操縦安定性、乗心地を確保できトラックやトレーラー、バスなどに多く採用されています。

Features
中野スプリングのリーフスプリングの特徴

当社のリーフスプリングは、しっかり鍛錬された高品質のばね鋼を材料とし、自社の工場にて、加⼯から熱処理、成型、組⽴、塗装、品質検査までを⼀括管理。⼯程ごとに⽬視でも検査することで、⾼い品質を維持しています。⻑年積み上げてきた確かな品質と技術⼒により、多数のOEM製品としての実績を有しているのと同時に、様々な種類のリーフスプリング製造実績も有します。

Types
リーフスプリングの種類と特色

形状によるスプリングの違い

マルチリーフスプリング
(MLS)

板状のばねの長さを変えながら階段状に重ね合わせたリーフスプリング。ばね定数や強度条件に合わせ構成される板ばねの板厚・長さの最適化を行っています。端部にテーパー加工を行い、エネルギー吸収の効率化も図っています。

ロングテーパーリーフスプリング
(TLS)

荷重負荷時、歪が一定になる板厚分布で全長にわたる板厚圧延を行ったリーフスプリング。エネルギー吸収効率が上がり、構成枚数の減少により、軽量化(対MLS)が可能となります。また、リーフ間の隙間が確保でき、耐腐食性能もすぐれています。

前輪・後輪でのスプリングの違い

フロントスプリング
(前輪用)

前軸においては上下方向だけでなく減速、停車時、操舵時等、多方向からの力が働いており、リーフスプリングの多機能性により、それらをばね特性と合わせ最適に支持しています。

リヤスプリング
(親子ばね 後1軸)

商用車の場合は空車(無積載)積車(定積載)間における後軸が支持する荷重変化が大きく、車両姿勢、荷台振動、操縦安定性に影響を及ぼします。それらの性能変化を軽減するためのリーフスプリングです。2つのスプリングを上下方向に配置し、空車時は下のスプリングのみ積車時には上下のスプリングが働く構造となっており、荷重変化に対して、それぞれ条件に合ったばね定数で対応しています。

リヤスプリング
(トラニオンタイプ 後2軸)

大型トラックの後輪2軸車で主に採用されているトラニオンサスペンション用のリーフスプリングです。スプリング中央部が車体に回転支持されており、リーフ前後の先端で前後の車軸から荷重が伝達されます。後2軸共に駆動する場合、前後軸荷重を同条件とするため、前後対象のばねが採用されます。また後2軸で1軸だけが駆動軸の場合は、駆動軸側の接地性、動力性能を確保するためにばねを前後非対称とし、荷重分担の適正化を図っています。

Line Up
製品ラインナップ

トラック向け補修用
リーフスプリング

小型トラックから大型トラック・トレーラーの補修用リーフスプリングをアッセンブリからリーフ単体まで幅広く販売 。メーカーで生産中止となったリーフスプリングに関しましても、当社の約40,000種の供給実績からお探しいたします。

トレーラー台車向け補修用
リーフスプリング

主に国内向けトレーラー台車を中心に、海コンシャーシから重トレ用までラインナップ。トレーラー台車スプリングも、アッセンブリはもちろんのこと、リーフ単体でも販売いたしております。

簡易強化用リーフスプリング
(増しリーフ)

フル積載時のフロントアップ、走行中のフラツキを軽減。古くから採用されている簡易強化スプリング取付時に切断加工の必要のない専用品も各種ご用意しております。

ランドクルーザー用スプリング

世界中人気のやまないランドクルーザー。国内仕様品から海外仕様品の製作実績が多数あります。

鍛造機械用防振ばね

鍛造等を行う工場、事業所の地下部分に設置されているスプリング。震動を吸収し、建物の揺れを低減させます。板幅70㎜~150㎜迄製作可能です。各種製作ご相談承ります。

鉄道用ばね

鉄道特定車両用に製作されたスプリング。線路点検、除雪用鉄道車両で採用されています。また枕ばねは震動の多い路面電車や貨車に古くから採用されています。

高品質・高信頼の理由

長年積み上げてきた多車種・多用途の製品実績・ノウハウと、
自社工場での安心・安全の一括製造工程管理で、お客様の信頼に応える高品質製品を提供します。

Q&A
よくある質問

製品関連
板ばねってどんな材料で作られているのですか?
ばね鋼という、鋼です。ばね鋼は、鉄とは少し違い、鉄を主な成分としながら約0.5%の炭素や少量のマンガン・クロム・シリコンを中心とした、低合金鋼と呼ばれる材料を含みます。
板ばね用材料の大事なところは何ですか?
材料の中に、ごみ即ちリンや硫黄、金属ではない煉瓦のようなものが入っている材料は粗悪材で、しっかり鍛錬されていない材料もよくありません。刀で言えば、しっかりとハンマーで鍛えられていない材料です。NSKの材料は、しっかり鍛錬された高品質のばね鋼を使用しています。
その他、材料で大事なことは何ですか?
材料の表面にキズがあったり、製造中に高温に長い時間さらされ、材料表面の炭素が抜けてしまったような材料(脱炭という)も良くありません。規定以上の脱炭をしている材料は、焼入れしても硬くなりませんから、ばねの品質を悪くします。NSKの材料は、工程ごとに目視でも検査し、高品質を維持しています。
サービス関連
板ばねがセンターボルト穴のところから折れましたが?
本来、板ばねのUボルト間は、Uボルトで締め付けられると、ばねとしては作用しません。即ち、繰り返しの力はこのUボルト間では掛かりません。Uボルトが走行中に緩んで、本来力の掛からないUボルト間に力が掛かった為、センターボルト穴のある部分が一番弱いので、そこから折れてしまうのです。板ばねそのものに欠陥があるわけではないのでUボルトがきちんと締まっているか定期的に確認して下さい。また、Uボルトを締めても締めつけできないとしたら、ボルトが伸びている可能性があります。きちんと熱処理したUボルトをご使用ください。
板ばねはアッセンブリで交換した方が良いの?
はい。本来、板ばねはアッセンブリで交換するのが、最も寿命が永くなります。しかし、どうしても高価なので折れたリーフのみ交換したいと思われるかもしれませんが、最低でも折れたリーフの上下、合計3枚の交換を推奨いたします。なぜなら折れたリーフにより、その前後のリーフの表面が傷つけられており、この傷から、またすぐに折れることが予想されます。ばねの表面状況は疲労に大変影響します。一見高く思えても、アッセンブリで交換した方がトータルコストは掛かりません。
1枚だけの交換用のリーフを購入したがキャンバーの違いか上手く組めないのですが?
板ばねを工場で造る時、当然図面の公差の中に入るように品質管理してNSKのばねは製作しております。しかし、許容差にも幅がありますからプラス目に完成したリーフと、マイナス目に完成したリーフ間で差が出ます。これが若干のキャンバーの違いになるのかもしれません。NSKのリーフは、その辺の問題が出ないよう、極力互換性に問題がないように工場で管理し、出荷しております。

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